コンセプト
オンリーワンのお酒を造りたいんです。
飲んだら、「あっ、大倉だ!」とわかるお酒を。
蔵に訪問した際に、「大倉さんの造りたい、目指す酒って何ですか?」と尋ねたところ、「うーん。何でしょうね。いろんなお酒がありますけど、オンリーワンのお酒ですかねぇ。
飲んだら、あっ、大倉だ!とすぐわかってもらえるようなお酒」と言われたことを覚えています。
「では、それを表現するような究極のお酒って何ですか?」と意地悪にも問うたところ、考えに考えたあげく「水もと」という言葉が出てきました。
水もととは、約600年前、奈良市郊外にある菩提山:正暦寺において創製された酒母のことで、現在普及している速醸もとや生もと系酒母の原型であると、考えられています。
この土地でお酒を造る意味を考えられたのでしょう。大倉本家では、この製法で「濁酒」というお酒を作っています。この濁酒は、昭和7年より奈良県神社庁の委託で、「新穀感謝祭」のお神酒として年間約1800本お造りし、伏見稲荷大社など県内・近県の神社にお納めしておりました。
まさに酒造りの「源流」。水もとの製法で濁酒ではなく、清酒を造ってみたい。そんな大倉さんの思いから誕生したのが「大倉-源流-」シリーズです。